「ワーキングホリデーでは英語は話せるようにならない」「語学学校に行っても英語ペラペラには程遠い」
こんなことよく聞くと思います。
でもちょっとまって!その!意見は!間違ってる!!!
わたしが行ったはじめてのワーキングホリデー、オーストラリア。20歳をとっくに過ぎ、社会人生活も数年が過ぎて学生時代の英語学習からすっかり離れた頃でした。
オーストラリアのワーキングホリデー9ヶ月間、そのうちの4ヶ月間をフルタイムで語学学校に費やし(途中からパートタイムで働いてもいましたが)、いわゆる「英語が話せる」ようになった人がここにいます!
勉強するポイントとやり方で、短期間で日本人が比較的得意な「読む・書く」以外の「話す・聞く」ことができる英語を身につけることはじゅうぶんに可能です!わたしの場合は、ワーキングホリデー準備期間の3ヶ月と語学学校の4ヶ月間、トータルで7ヶ月間勉強しました。
それまでは特に日常的に英語を使うこともしていませんでしたし、20歳後半でのワーキングホリデー、つまり学校で英語を勉強できる環境にある高校生・大学生など学生さんたちと比べると、ディスアドバンテージだらけでした。
それでも7ヶ月で、オーストラリア現地で働けるだけの英語が身に付いた方法って気になりませんか?
というわけで、語学学校を含むワーキングホリデー生活とその準備期間でどうやって英語が使えるようになったかについて、2記事に分けてシェアしたいと思います。
まず今回の①では、オーストラリアワーキングホリデーに行く前の準備期間にどんなことをしたか紹介していきます。
トータル7ヶ月間で具体的にどれくらいのレベルになったか?
ところで、わたしのオーストラリアでのワーキングホリデー前の英語の実力ですが、「読んだり書いたりはなんとなくできるけど話すのはかなりのカタコト。道を聞かれても微妙な答え方しかできない。そもそも多分、相手が何を言ってるか聞き取れない」状態。
具体的に数値で示すなら、TOEICで770点というスコアでした。
(ちなみにTOEICを受ける前は、1ヶ月間任天堂DSのTOEIC対策ソフトで勉強していました。)
TOEICのための勉強をしたことがある人ならお分かりかもしれませんが、このレベルでは英語の映画は字幕があってもそのまま流していては内容について行かれないし、英語のネイティブスピーカーとのスムーズな会話なんて無理です。
それが準備期間3ヶ月とオーストラリアでの語学学校4ヶ月間で、IELTS6.5(リーディング6.5 ライティング5.5 リスニング7.0 スピーキング6.5)という結果に。
このくらいのスコアの実力があれば、学部によっては英語圏の大学に入れるし、自分の体感として普通の日常会話ならそれなりにスムーズに話せるし、映画も英語字幕があればまあまあついて行かれる感じです。
(※悲しいことにライティングだけが異常に低いので、実際にこのスコアを持ってどこかに入学しようとしても、かなり選択肢が狭くなるとは思いますが…)
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準備期間がかなり大切!最低3ヶ月前から始めよう!
「ワーキングホリデーで語学学校に行って、3ヶ月くらい通って喋れるようになったら仕事を探して…じゃあ日本での英語の勉強はしなくていいかな!行けばどうにかなるっしょ!」
なんて思っている人には悲報ですが、「そんなわけあるか!早く勉強始めろ!w」とわたしは心のそこから思っています。
わたしの場合は「このままでは渡航後に英語が話せなくてヤバい」と火がついたのが、上記のTOEICスコアをマークした頃、つまりオーストラリアのワーキングホリデーに行く3-4ヶ月前。
TOEICのスコアを見てというよりは、通学型の英会話スクールの無料体験を受けてみて、「英語で発言できなさすぎる」と思ったきっかけでした。
この3ヶ月の間に英文法をやりなおし、平日はオンライン英会話をし、職場の昼休みには某ソニーのPSP(懐かしいw)を持っていって『チャーリーとチョコレート工場』を30回くらい見てセリフを聞き取り書くディクテーションと、それと合わせて俳優さんたちに合わせてしゃべるシャドーイングをしていました。
自分の経験から、3ヶ月間は最低確保したい期間です。
本当は3ヶ月よりも長く、半年程度準備期間が取れたら理想だと思います。3ヶ月ではかなりいろいろと詰め詰めで、社会人でフルタイムの仕事をしながらだと体力的にキツいです。
さて、ここから先は具体的にやったことを紹介していきます。
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準備① マーフィーのケンブリッジ英文法
わたしがやった英文法の神参考書を一冊紹介しておきます。
詳しい中身と使い方は別の記事で詳しく説明していますので、こちらでは割愛します。
このマーフィーのケンブリッジ英文法をとりあえずさらっと。大人になってしばらく英語に触れていないので、英文法をおさらいする意味でまずはざっとやりました。(※まさか3ヶ月で、フルタイムの仕事をしながら一冊マルっと一周はできないので、上の記事の方法で必要なところだけを抑えながらです。)
特定の英文法参考書を持っていて、それにこだわりがある人はお手持ちのものを使ったらいいと思います。とにかく自分が「これだ!」と思う参考書を1冊決めて、それをやってください。
あれもこれも…と目移りしてどれも中途半端なのが一番やばいですので、とにかく1冊だけ!1冊だけですよ!!
初級〜中級の英文法参考書で、現状で分からないところを潰していきます。
わたしの場合はこのマーフィーのケンブリッジ英文法、オーストラリアでも図書館で借りてきて何周かしました。2周目以降は読んで書くだけでなく、口の筋肉をならすために読み上げもします。
準備② オンライン英会話をほぼ毎日少しずつ
オンライン英会話、英語学習中の人でやってる人は多いと思います。
わたしが選んだのは大手で有名なQQ Englishという学校。まだ今ほどオンライン英会話がメジャーではない頃だったので、スケジュールの変更も前日急遽変えるというようにギリギリまでできたし、予約が取りやすくて良かったです。
今ではかなり有名になっている大手校のようなので、もしかしたら現在では予約が取りにくかったりシステムが変わっているかも知れません。
オンライン英会話でやったことは、「4倍速く英語が習得できる」という謳い文句で有名なカランメソッドを中心に、ときどき息抜きとしてフリートピックなど。
英文法については、前述の『マーフィーのケンブリッジ英文法』で自分で学習していたのでこれはオンライン英会話ではパス。アウトプットを中心に「英語を話すこと・聞くことに慣れる」ためにオンライン英会話を利用しました。
「ほぼ毎日少しずつ」と書きましたが、具体的には平日なるべく朝1コマと夜に一コマ。
25分で1コマなので、朝少し早起きしてクラスを受けていました。
もしも疲れてしまって一日2コマできなくてもそれはそれでOKにして、ガチガチにやり過ぎず、でも毎日なるべくなにか英語を発するようにしました。当時払っていたプランの関係上、週末はオンライン英会話はおやすみして、英語で映画を見るなど別の時間に充てていました。
まだ自分の言いたいことを英語で組み立てられる自信が無いひとや、英語学習を始めたばかりの人はライティングとスピーキングを同時に伸ばしていく方法もおすすめです。
ライティングで自分の「こういうときどう言うんだろう」という疑問を解消しながら、それをスピーキングレッスンで実際に使って話すオンラインレッスンができる英会話があるので、上の記事で紹介してみました。
無料体験も提供しているので、興味のある人はぜひ試してみてください。
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準備③ 簡単な子ども向けアニメや映画でディクテーションとシャドーイング
マーフィーのケンブリッジ英文法とオンライン英会話以外にやっていたのが、子ども向け映画やアニメのディクテーションとシャドーイング。
主に会社のお昼休みに延々と同じ映画を使って行っていました。
具体的には『チャーリーとチョコレート工場』や『ポーラーエクスプレス』などの子供向け作品です。
子供向けなど、かんたんだけど日常会話で出てくる文章が多そうな作品を選ぶのがいいです。サスペンス・ミステリーやSFは、ここではあまりおすすめしません。
ディクテーションとは外国語を聞き取って書き取ることで、リスニングの向上に効果があるとされています。
また、シャドーイングは英語を聞きながら、同時に音を真似して発音練習する学習方法。
当時は知らなかったのですが、シャドーイングはスピーキングとリスニングを同時に鍛える効果があるそうです。
ディクテーションはオーストラリアに行ってからも図書館でアニメDVDを借りてきてやりました。
日本のアニメ作品なら日本語音声がついているので、日本語で理解してから英語に入れます。
そんなわけで英語力がまだそれほど高くなかった最初の頃は、日本で制作された作品を積極的に視聴していました。本当は日本で公開されている英語圏の作品がベストかとは思うのですが、オーストラリアではそんな「逆輸入」バージョンを見つけるのは難しかったので。
英語圏の作品で日本語字幕がついているものは、日本語音声でなく日本語字幕英語音声できいてから英語字幕英語音声で見ることができるので、日本語音声を介さずに済むので本当はこれがおすすめです。
まとめ
以上、わたしが最初のワーキングホリデーへ行く前の準備期間3ヶ月でやった英語の勉強でした。
・マーフィーのケンブリッジ英文法で文法対策
・オンライン英会話で英語を話すことに慣れる。毎日少しでも英語を話す。
・リスニング対策のため簡単な内容の映画などでディクテーションとシャドーイング。シャドーイングはリスニングとスピーキングの両方に効果的。
次回は、「いざオーストラリアへ!現地の語学学校でやったこと」について紹介します。
わたしもまだまだ英語勉強中です。これを読んでくれた人も、わたしと一緒にがんばりましょうねー!!
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