ワーホリでやってきたカナダ、楽しく仕事中に荷物の盗難にあってしまいました。
前回に引き続き、その後どうしたかをシェアしていきます。
盗まれた時の状況や直後にやったことなどは、その①からご覧下さい。
盗難の被害届を出したあとの警察が役に立たない!
役に立たないいうと大変聞こえが悪いですし、上から目線な発言ですよね…当時のわたしの心境は、しかしながらこれでした…。
ワーホリに持ってくるクレジットカードと保険の話でもシェアしましたが、カナダワーホリでは盗難など全体的にカバーされる海外旅行用保険には入っていませんでした。
3ヶ月以上現地に滞在していても使えるクレジットカード保険の裏技でカバーされたので、結果的にはオーライ…だったものの、補償を受けるには警察から発行されるインシデントナンバーが必要です。
自分のインシデントナンバーは、一番最初に警察に電話をしたときにオペレーターの人から伝えられていたので知っていたのですが、保険会社いわく「担当のポリスオフィサーから発行されるナンバーいりの紙が必要なのでもらってきてください」とのこと。
しかも盗られたバックパックにはパスポートも入っていたため、バンクーバーの日本領事館でパスポートを再発行するにもこの【担当オフィサーから発行される紙】が必要です。再発行以前に、これがないと盗難にあったパスポートのキャンセルもできません。
一向に担当警察官と連絡が取れない…
担当オフィサーBからはそのあと連絡がなかったので、翌日こちらから電話…
すると、出ない。というか“Currently out of officeだからあとで連絡してねー”という自動音声が虚しく流れる電話…。
そう、この担当オフィサーBは4日間の休みに入っていたんです。
そのあと元警察官だった職場のボスに教えてもらって知ったのですが、バンクーバーの警察官はローテーションシフトで勤務していて、4日勤務、その後4日休みというのが普通です。
で、運悪くわたしの担当オフィサーは盗難が起きた日が勤務日4日目、次の4日間は休み…
おい、まじかよ…って気持ちにもなりますよね被害者側としては。
もちろん休むなとは言わない!激務なのはわかる!だけど!誰かに!引き継いだりとかないのーーー!?!>あtgj(錯乱)まあ、ないですよね。個人の荷物が盗られただけだしね…orz
しかしそんなローテーションシフトなんて知らない当時のわたし、電話がだめならとりあえずメール入れておこうと思いメールを送信。
「盗難にあったパスポートをキャンセルして新しいのを発行するのと、保険会社から補償を受けるのに警察官からのインシデントナンバーが入った書類が必要です。折り返し連絡してもらますか?」という内容で送りました。
で、返ってきたのがとりあえずこれ⬇
Auto Reply: I am currently out of the office until October 26th, 2016.
…電話が自動音声だったし、ちょっと予想はしていたがな…?
そのあと26日にコンタクトを試みるも、シフト内の時間に捕まらなかったのかとにかく電話がつながらない!向こうからの折り返しの連絡もない!(涙)
警察署に赴くも、担当オフィサーが決まっているのでその人以外は対応できないと門前払い
とにかくパスポートは再発行しなきゃいけないし、なるべくはやく保険会社に送る書類は作りたいしでいても立ってもいられないわたし、ここでCambie streetにある警察署に赴いて聞いてみることに。
ところがここで門前払い。
門前払いというか「担当のオフィサーじゃないと何にもできない、ごめんね」と優しい感じではあったものの、バックパックを盗まれてイラオコなのでそんな優しさ受け付けられない!
いろいろ大事なものも入ってたし、そもそもバックパック自体がカナダに来るにあたって友達がくれた結構思い入れがある品物だったのです。「カナダなんて嫌いだちくしょおおおおおおお!」状態です。
ちなみに、このCambieのロケーションではフィンガープリントやポリスレコードを発行してくれます。わたしは結婚後、相方の苗字を自分のミドルネームとして追加するのにここで必要書類を発行してもらいました。
いくら担当ポリスオフィサーに連絡しても自動リプライメッセージ
仕方がないので、とにかく自分の担当オフィサーにひたすら電話とメールを試みることに。
オートリプライのメールが返ってきた26日の2日後、28日にもう一度メールをしたら返ってきたのが
Auto Reply: I am currently out of the office and will be returning on Nov. 10th, 2016.
11月…10日…?(10月28日から数えると13日間ありますですね?)
えー…と、2週間近くawayってどういうこと…
(そしてもちろん誰にも引き継がれていないため、再度Cambie streetの警察署に行ってももちろんだめ。盗難は緊急案件じゃないもんね!本人的に緊急なだけで!!)
とにかくもうなんでもいいから誰かインシデントナンバー入りの書類をくれええええええええええ!(絶叫)
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元警察官の職場上司からの救いの手!!
数日間にわたりこんなどうにもできない状況だったわけですが、ここで一筋の光が!
当時二つの職場で働いていたのですが、その二つ目の職場のマネージャーがなんと元警察官。シフト的にあんまり顔を合わせることがなかったのですが、彼女はわたしのFacebookをみて状況を把握。そしてどうやってかインシデントナンバーまで把握。
「CambieじゃなくてGraveleyにあるオフィスに行っておいで!ちょっとお金はかかるかもしれないけど、レポートのコピーを出してくれるから!これはCambieじゃやってくれんよ」
Graveley?どこそれ?と思ったのですが、早速言われた通りに調べてみるとCambie以外に警察署があって、このGraveleyのロケーションではインシデントレポートのコピーを出してくれるということ。
予定外の遠出&書類ゲットのための手数料で時間とお金はかかりましたが、これでやっとパスポートキャンセル&再発行と、保険会社へ請求するための書類をゲットです!
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保険会社に書類を一式揃えてついに郵送
もはやこの段階で、担当ポリスオフィサーのことは頭から完全に削除されています。
次にやるべきは保険会社への請求!
(※この保険でパスポートの再発行費用がカバーされるので、日本領事館に行ってパスポートの再発行手続きも済ませておきました。写真代等ももちろんカバー対象なので、レシートはきちんともらっておきます。)
ほかの記事で書いたように、普通の長期海外旅行用の保険は購入してきたものの、病院代等健康面に関する保障のみで携行品保障は外してきたわたし。
ここはクレジットカード付帯の携行品損害をカバーする保険を発動です。
ちなみにこのクレジットカード付帯の保険、携行品損害の補償金額は15万円までです。
年会費無料の通販サイトが発行するクレジットカードなので、金額がしょぼいが無いよりもいい!なにより15万円相当の何かなんて持ち歩かないので全然大丈夫!
ちなみにこちら、当時までさかのぼってメールの受信トレイから発掘した、保険会社さんから送られてきた提出書類の一覧であります。
【提出書類】
- 保険金請求書(事故日、事故状況を詳細に記入)
- 渡航書顔写真、日本出国を証明するeチケットコピーもしくは航空券半券
- 損害品の購入時の領収書・保証書
- 同意書
- 警察より取得した届けナンバー記載のカード(コピー可)
- パスポート発行費用、大使館や領事館までの交通費、予定外の延泊費領収書原本
- カード利用証明書類(9月18日に現地で電車代金を決済した事が分かる書類)
請求書や同意書は保険会社さんから添付されてくるので、それを埋めていけば問題なし。
ここでまた問題になったのが、「日本出国を証明するEチケット」をすでに削除してしまっていたこと。
利用した航空会社に問い合わせて、搭乗証明書をメールで添付してもらうことで解決しました。わたしの大好きな某香港系航空会社を利用したのですが、さすが対応が早くて感動。電話して数十分後には送信してもらえました。ありがたや。
そのほかそろえるのが大変だったのが、損害品購入時の領収書や保証書。そんなレシートなんて大事に何ヶ月も取って置く方ではないので、楽天やアマゾンなど通販で購入したものは購入履歴を印刷、そのほかカード利用履歴から購入が証明できるものは、その履歴を印刷して蛍光ペンでハイライトをつけて購入の証明としました。
これでも受け付けてもらえたので助かりました。よかった…。
一番最後のカード利用証明書類とは、このクレジットカード付帯の保険を発動させるために必要だった条件です。
本来ならクレジットカード付帯の海外旅行保険は、日本を出国して90日間で切れてしまいます。しかし一部のカードでは「現地公共交通機関等の利用で、利用日から90日間海外旅行保険が有効になる」という特殊な条件を備えたクレジットカードが存在します。
わたしはこれでカナダワーホリの保険にかかる金額を少し浮かせました。
クレームした金額にほぼ近い補償額が振り込まれた!
提出書類を保険会社アメリカ国内のオフィスに郵送して待つこと数週間、どうなることやらと多少やきもきしていたのですが、無事にクレームした金額、日本円にして10万円ほどが日本の銀行口座に振り込まれました。本当に助かった!
ちなみにこれもいけるか、と思って上記の警察署でレポートのコピーを出すためにかかった手数料も合わせて申請したのですが、これは通常無料で警察官から渡されるものだから、ということで却下されました…ちぇ。
精神的に大打撃、人生で最大レベルのダメージだったものの…
とまあ、金額面に関しては納得の行く額が補償されたものの、盗られたのが友達からもらった大事なバックパックだったり、自分で自作したスケジュール帳で将来の夢とかも書いて(描いて)あったスケジュール帳やらも一緒に盗られてしまって、結構思い入れのあるものがなくなった精神的ダメージが莫大だったわけです。
が。ここでなんとサプライズ!
2つの職場両方で、同僚たちがわたしのために新しいバックパックをプレゼントしてくれたんです。
盗難が起きた方の職場では、バックパックと一緒に、みんなが少しずつお金を寄付してわたしにプレゼントしてくれました。
しかも「もとのかばんにはお猿さんのマスコットがついてたでしょ。同じものは見つからないけど、カナダのクマつけておいたから!」とクマのキーホルダーマスコット付き。
号泣。
そしてもう一つの職場(マネージャーが元警察官の方)では、「おんなじ型のものはもう見つけられないってお店で言われちゃったんだけど、せめて同じメーカーのかっこいいやつ買ってきたよ!あとみんなから、いろいろ中にプレゼント入ってるから!」と、バックパックがパンパンになるほど、水筒やバスボムやお菓子やらが入ったものをプレゼントされ、また号泣。
「ありがとう!×∞!!!やっぱカナダ好き。みんな大好き!!」
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保険に入っているからといって安心はできない!
ところでクレームした金額ほぼまるっと補償されたと書きましたが、保険に入っているからと言ってすべてが保証されるわけではありません。
まず、現金の盗難はカバーされません。そりゃそうですよね、盗まれた財布の中にいくら入ってました!Tipsの袋も入ってたので、全部で現金いくら入ってたんです!!ってこっちが言ったところで、証明する手段がないですもん。Tips含めた現金300ドルほどがカバンには入っていましたが、これに関しては泣き寝入りです…。
それと、損害品にかんしてもレシートなど購入が証明できるものがないとだめ。
このときは、オンラインショッピングサイトの購入履歴やクレジットカード決済の履歴が残っていたのでどうにかなりました。
わたしはほとんどクレジットカードで買い物をするのでどうにかなりましたが、普段現金で買い物する派だったらどうしたかな…と思うと何も対策が思いつきません。
さいごに
長々とここまで読んでくれてありがとうございました。
とにかく言えることは、日本でも海外でも貴重品はなるべく身につけるか、鍵をかけて保管(なにせ当時働いていたカフェ、普段からオフィスに鍵がかかってなかったんです…)、高額な現金は持ち歩かないということです。
幸いにもわたしの場合は周りの人にたくさん助けてもらい、保険もきちんと下りました。
この体験談をシェアすることで、注意喚起と、万が一同じようなことが誰かに起きてしまったときに参考になればいいなと思います。
もちろん毎日平和に何事もなく過ごせるのが一番ですけどね!
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