今回の記事はこれからカナダにワーキングホリデーを計画している人向けです!
カナダのワーキングホリデーで、現地に渡ってからいくら必要か?日本でカナダドルに換金した方がいい?など疑問を、わたしの実際の経験談を含めて解説・解決します!
よければお付き合いください。
日本でカナダドルをゲットした方がいい?答えはNOです!
まず最初に、Twitterのタイムラインを眺めていたら結構多くの人が疑問に思っていることを発見したこちら。
「海外に行くにあたって、現地の通貨を日本で両替して行った方がいいの?」という疑問。
寝る!って思ったけどこれだけは言っておきたい。カナダに来るときにカナダドルゼロで大丈夫!日本で!両替は!せんでええ!!海外キャッシングできるクレカとそのあと速攻で繰り上げ返済のためにかける番号だけ控えてくるんや!フリーダイヤルはスカイプから繋がらんけんフリーダイヤル以外!以上です
— Meg🇯🇵🇦🇺🇨🇦☕️x👩🎨 (@meg3van) November 23, 2019
結論から言うと、カナダに来る前に日本でカナダドルに換金してくる必要はありません。
もっと言うと空港での換金も要りません。カナダの両替所の方が日本よりもレートがマシですが、海外キャッシングできるクレジットカードを使うのが一番おすすめです。
理由は単純に、両替にかかる手数料。
両替所だと手数料が乗ったレートになってしまい、両替金額が大きいと手数料もばかになりません。一方クレジットカードの海外キャッシングの場合、手数料は1%未満のことがほとんどです。お手持ちのカードを確認してください。
キャッシングというと利息が心配になるかも知れませんが、クレジットカードでカナダドルを引き出したあとすぐに、「繰り上げ返済したい」という電話をクレジットカード会社にかけます。こうすることで、利息がほぼつかない状態で返済できますので、どの両替所よりもいいレートで「両替」したのと同じことになります。
※繰り上げ返済できないクレジットカードもあるそうです。ご自分のクレジットカードの会社に確認をお願いします。
そもそもカナダで現金を使う機会は少ない
日本だとまだまだキャッシュレスが進んでいない部分も多いですが、カナダでは小銭で済むような小額の買い物でも、デビットカードやクレジットカードが一般的。
お店によっては小額の買い物はデビットカードのみの対応だったり、クレジットカードが使用できる最低金額が設定されている小規模個人経営の店舗もありますが、カナダでは日本よりもずっとキャッシュレス化が進んでいます。
支払いのほとんどはクレジットカードで済ませられるため、無理に現金を持ち運ぶ必要はそこまでありません。
ただし、ホームステイ先やシェアハウス等滞在先のオーナーさんによっては、毎月のレントの支払いを現金で指定してくる場合もあります。(個人的な経験では、ほとんどe-Transferというネットの銀行振込でOKでしたが、)念のため、滞在先のレント支払い方法は事前に確認しておいた方が良いでしょう。
ATMで引き出せる上限金額に注意
ここで一つ注意です。
カナダの銀行のATMで海外キャッシングをやろうとすると、上限金額が500ドルなど決まっている場合があります。海外キャッシングでのATM利用は、ATM手数料として2ドル程度かかるため、細かい金額を複数回おろすのは手数料の無駄になってしまいます。
一度にもっと大きい金額を引き出したい場合、わたしのおすすめはScotia bankのATMです。実際にやってみて、一度に2,000ドル引き出しが可能でした。
海外キャッシングできるクレジットカード持参のこと
ATMから日本のクレジットカードでカナダドルを引き出すためには、海外キャッシングできるクレジットカードとその後繰り上げ返済をするための電話番号を控えてくるのを忘れずに。
携帯電話で海外から日本にかけるのはものすごい通話料になると思われますのでスカイプ利用が前提です。
(海外からかけている旨を伝えるとクレジットカード会社さんがこちらにかけ直しますか?と訊いてくれますが、一応わたしは今までスカイプを利用しています。)
スカイプからはフリーダイヤルには繋がりませんので、それ以外の番号をゲットしておくと◎です。
必要ならばキャッシングの利用上限額を増やしておくのも忘れないようにしてください。わたしは念のため、カナダ渡航前にメインのクレジットカードの海外キャッシング枠を50万円まで増やしておきましたが、実際にはこんなに必要なかったのでまたあとから額を引き戻しました。
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ワーキングホリデー現地生活で最初に必要になる金額
わたしがワーキングホリデーでカナダに来た時、最初に海外キャッシングで引き出したお金は全部で2,000ドル(1CAD=82円として16万4,000円)。ツイートでは20万円になっていますが、カナダの銀行口座履歴を確認したら2,000ドルだったのでこちらが正しい金額です。
そのときは「とりあえず1ヶ月1,000ドルとして一応2ヶ月分2,000ドル…」という感じだったのですが、結局これ以降はカナダ滞在に関しては一切日本の口座のお金に手を着けずで今日まで来ました。
実のところ適当にきめてこの金額でしたが、この「1ヶ月1,000ドル」という数字って最初の滞在をギリギリでカバーする結構いいセンの金額だと思います。
実際に必要な滞在費の内訳を見ていきます。
最初の生活費
まずは絶対に必要になる家賃や食費などの生活費からです。
家賃と食費
ホームステイにするか一人暮らしにするか、シェアハウスにするか、自炊するかと言った条件で生活費はだいぶ変わってきます。
わたしは最初の2ヶ月間だけホームステイ(ゾーン1内、1日3食付き)で当時払っていたのが750ドルほど。※今は値上がりしているそうなので現在の価格の850ドルで計算していきます。
ホームステイに決めた理由が、渡航してすぐは仕事を探したり現地の生活に慣れたりで手一杯だろうと踏んだから。
また、ホスピタリティーマネジメントのカレッジに通うことが決まっていたので、はじめてのカナダでフルタイムの学生をしながら自分で自炊をするのはしんどい!(しかもこれと同時にフルタイムの仕事まで!)と思ったからです。
わたしのホームステイ先は毎日の食事はちゃんとしているし、家族の出掛ける時には必ず一緒に連れて行ってくれてなにか困っていることがないか気にかけてくれる、いわゆる「当たり」のホストファミリーでした。
しかしホストファミリーの中には完全にビジネスとして請け負っているところもあり、酷いところだと食事が白いご飯と大きなソーセージ一本だけという衝撃的な家庭もあるようですので、ホームステイにするかシェアハウス等に住むかの選択は難しいところだな、と思います。
シェアハウスに住んだ場合、ゾーン1内1人部屋だと仮定すると600-700ドルが月当たりの相場かなと思います。これに食費を足して150…少し贅沢する場合は200ドルとします。この場合総額でひと月辺り750-900ドルが家賃と食費にかかることになります。
そのほか水道や光熱費は、ホームステイやシェアハウスの場合レントにすでに含まれていることがほとんどですのでここでは上乗せしません。
交通費
わたしがカナダへワーホリに来た当時はダウンタウンから少し離れたゾーン1内に住んでいて、コンパスカード(バスやスカイトレインに乗るためのカード)が必要でした。
現在のマンスリーパスの値段は少し値上がりしているのですが、現在の価格98ドルで計算します。
自転車や徒歩等、人力でカバーする人もいるかもしれませんが、とりあえず多くの人がそうするであろう公共交通機関利用を前提にします。
モバイル代
ワーホリで仕事探しをするならば、早めに確保しておきたいのが携帯電話の番号。
ジョブインタビューの連絡が電話で来ることも多いからです。
データの有る無しで値段が変わってきますが、わたしが最初に契約したプランはデータ無しカナダ国内でテキストと通話し放題で月28ドルのものでした。
余談ですが、現在は乗り換えてパブリックモバイルを使用しています。
1GBデータとカナダ国内通話テキストし放題で26ドルと安い!もし加入を検討されている方は、わたしのリファラルコードで10ドル分お得になりますので声をかけてくださいねー!(笑…といいつつ結構本気です!w)
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一ヶ月に最低限必要な金額
ここまで家賃・食費・交通費・モバイル代と必要最低限の金額をリストアップしてみました。
以上を足して、
850(ホームステイの場合の家賃と食費)+98(交通費)+28(モバイル代)=976ドル
と、973ドルが1ヶ月に最低限必要なサバイバル金額。
1ヶ月はのんびりカナダに慣れて2ヶ月めから仕事を始めたとすると976×2=1,952ドルが必要金額ということになります。
本当に最低限換金するなら1,000ドルでもいいけど…
1ヶ月目はのんびりカナダになれて…と書きましたが、実際のところわたしは2週間目から働いていたのでおそらく2,000ドルを日本円から引き出さずとも、1,000ドルでサバイバルできたかもしれません。
でも運良く仕事が見つからなかった可能性もあるし、2ヶ月程度生活をギリギリカバーする金額を引き出しておいて良かったなと思います。
ただしこの初期金額で生きて行くための前提条件がいくつかあるので注意。
初期費用1,000ドルで生き抜くための前提条件
すぐに仕事につくための英語力or行動力orコネがあることが1,000ドルを初期費用として生き延びるためには必要です!
とにかくなんでもいいので、仕事にありつくための能力またはコネがあること。
1,000ドルは最初の1ヶ月をカバーするのにギリッギリの金額なので、すぐに働き始めないと2ヶ月目からがヤバいです。(レントまたはホームステイ代金は、入居時に払いますからとりあえず必要です。)
すぐに仕事探しを始めるために、カナダに来る前に履歴書の下書きくらいはやっておくと吉!!
また、ホテルなど職種によっては冬の閑散期は就職が難しい場合があります。なので渡航時期も結構大切です。
バンクーバーの場合、冬は雨が多く、観光客はほとんどいません。
冬にホテル関係の求人が皆無になるわけではありませんがやはり難しくはなりますので、バンクーバーでホテルなどホスピタリティー系の職業につきたい場合は冬の渡航はあまりおすすめしません。
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実際にフルタイムで働いた場合、どのくらい稼げるか
わたしの住んでいるバンクーバー(BC州)の最低時給の場合で計算してみます。
2019年11月現在のBC州最低時給は$13.85、週に40時間働いたとして554ドルです。
1ヶ月(4週間)として2,216ドルになりますが、タックスやEI(無職になった場合の保険)等がひかれるので、だいたいこの80%程度の1,770ドル程度が実際の手取りになると思ってください。
最低時給スタートなことが多い飲食店はこの金額にプラスしてTipsがありますので、実際の手取りはこれより増えることが多いです。今まで働いたカフェでは、1時間当たりに3~5ドル程度のTipsが平均的でした。
ちなみに、カナダはペイロールが月に2回、または2週間に1回支払われます。
人によっては「月に2回給料日があると思うとついつい使っちゃうよねー」という魔のシステムのようですので、浪費家の人は注意。わたしには全く意味が分かりません…Saving is funだよ…。
まあとにかく、仮に最低時給で計算しても、affordableなシェアハウスに住んで自炊をしたり、そこまで贅沢しなければ、ワーキングホリデー期間中に充分貯金ができるわけであります。(わたしは1年間で20,000ドル貯めました✨その後でホスピタリティーマネジメントのディプロマ取得の学費に消えましたが。)
注意!!最低の準備金額だけでも渡航はできるけど…
ここまで書いてきましたが、ひとつだけ肝に銘じておいて欲しいことがあります。
ワーキングホリデーで海外へ渡航後に、必ずすぐ仕事が見つかる保証はどこにもない!!ということです。
現地の言葉が仕事に差し支えないくらい話せる・人脈やコネがある・すぐに仕事に活かせるスキル・経験がある…など、なにか自分を売り込んで行けるものがあれば安心ですが、それでも100%、絶対に大丈夫とは言い切れません。
できれば、緊急で病院にかからなければ行けなくなったときや、帰国しなければならなくなった時など、いざという時のための貯蓄的な備えや、保険をきちんと選んでくるなど、個人の状況や世界情勢をよく鑑みて準備をして欲しいと思います。
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まとめ
- カナダワーホリで必要な渡航後の初期費用は最低金額1,000ドル/月
- 両替所よりもクレジットカードを利用して海外キャッシングがおすすめ
- 海外キャッシングの場合は繰り上げ返済で利息を増やさないように
- 初期費用1,000ドルでサバイバルするためにはすぐに仕事が見つかる状態にしておくこと
以上、これからワーホリを考えている方に向けて、カナダに行った後に最低限どのくらいあれば生き延びられるかを書いてみました。経験談も含めて具体的に書いてみたので、参考にしてもらえれば嬉しいです。
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