
今回の記事では、英語での小論文(エッセイ)の書き方を説明します。
「英語で小論文って難しそう!」と思っている人でも、手順を知ることであまり抵抗を感じずに書けるようになるはずです。英語に苦手意識がある人でも、これを読んで少しでも、英語小論文への抵抗が減ればと思います!
特に今後、海外留学したいとか英語圏の大学に入りたい人、また英語の試験を受ける必要があってライティングに悩んでいる人に読んでもらいたいと思います。
趣味でESLクラスを受講したら英語のエッセイをいっぱい書く羽目になった…
こんにちは!英語学習関連の記事はだいぶ久しぶりになってしまいました。
ここ3ヶ月ほどで何をやっていたかというと、バンクーバーのコミュニティーカレッジで開講されている英語が母国語でない人のためのクラスにて、大学準備レベル程度の英語のプログラムを受講していました。バンクーバーでこのプログラムに興味がある人はPathway to University Transfer Englishで調べてみてください。また、バンクーバーコミュニティーカレッジでは移民を主に対象にしたESLクラスを開講しています。
https://sugarspicen.info/can-linc-assessment/
先日やっと最後の課題だった小論文を出し終えて、このコミュニティーカレッジのプログラムを修了したわけですが、そこで何度も課題で書いたのが小論文。三ヶ月で練習、テスト、練習、テストと繰り返して、10個以上書きました。
IELTSだと筆記試験があるので何年も前にちょっとだけ練習したんですが、今回のコミュニティーカレッジのESLプログラムではIELTSよりもずっと指定の語数が多くてちょっと大変でした。500ワード以上のものから練習し始め、最終課題のリサーチペーパーは1250単語(A4の紙に5枚ちょっとくらい)という…書き終わった後は個人的にはちょっとした小山を超えた感じでした。
というわけで今回は、少し長めの英語小論文の書き方について、私が実際に書いたものを例に使いながら説明したいと思います。
英語のエッセイ、まずはアウトラインから手をつけると楽!
日本語でもそうだと思いますが、エッセイの骨格、アウトラインから手をつけるとその後が割とスムーズに進みます。反対に、ここがしっかりしていないと書き始めてからも延々と悩む羽目になります。というわけで、英語でのエッセイもまずはアウトラインをしっかり考えると◎
ただ、自分で一から考えずとも英語エッセイのアウトラインってだいたい決まっていて、多くが下のような構成になっていると思います。
- イントロダクション(導入部分)
- ボディーパラグラフ(2〜3個)
- コンクルージョン(結論部分)
この三つをまずは詳しく見ていきましょう。
英語エッセイのアウトライン① イントロダクション(導入部分)
まずは導入部分ですね。この導入部分に入れていくのは下の3つになります。
- Hook(フック、読み手を引きつけるもの)
- Background Information(背景、予備知識)
- Thesis(命題・主張)
まずHookは読んで字の如く、「ひっかけるもの」なので、読み手の注意を引くような事実や疑問、引用を書いていきます。
次にBackground Informationですが、これはそのエッセイの主題に対する一般的な情報を書いて、ここから次のThesis(命題・主張)に繋げます。
導入部分最後はThesis(命題・主張)で、これをボディーパラグラフで詳しく掘り下げて書いていきます。ここは2~3個のポイントに分けて書きます。
例えば”The effects the residential school system had on the culture of the Aboriginals”「レジデンシャルスクールのシステムが先住民族の文化に及ぼした影響」というトピックでエッセイを書くとしましょう。(余談ですが、コミュニティーカレッジではESLプログラムにもカナダ先住民族の歴史について新移民が学べるように、様々な要素が組み込まれています。このエッセイも、授業を通して学んだ先住民族のことをベースに、また授業の課題で読んだIndian Horseというカナダ先住民族の著者の本で得た知識を元にして書きました。)
下にある引用は、わたしが実際に授業で書いたエッセイの導入になります。
The residential school system was implemented by the Canadian government in order to assimilate Indigenous children. In Canada, residential schools had been operated by the government for about a century, and the system left many negative effects on First Nations’ culture as a result. Aboriginal people lost their traditions and languages, and also have been suffering intergenerational traumas which lead them to mental disorders or alcohol addiction. The current Canadian society should learn from the tragedy to retrieve First Nations’ lost culture and restore their honour.
ここでのthesisは “Aboriginal people lost their traditions① and languages②, and also have been suffering intergenerational traumas which lead them to mental disorders or alcohol addiction.③ ” の部分です。ここは三つのポイントで構成しました。
ポイント①先住民族の人たちは彼らの伝統を失い
ポイント②また言葉も失い
ポイント③そして、精神的疾患またはアルコール依存に繋がる、世代間をまたがるトラウマに苦しんでいる
このHook・Background Information・Thesisは、順番が前後しても大丈夫です。自分の主張を先に書いてあるエッセイもあります。わたしはこの順番で行ったほうが書きやすいので、書いているときに何か天から降りてこない限りは(笑)この順番に沿って書いています。
英語エッセイのアウトライン② ボディーパラグラフ
導入部分の次は、エッセイの本体、ボディーパラグラフです。ここでは、導入部分で書いた命題や自分の主張したいこと(thesis statement)を掘り下げて展開していきます。
これはポイントごとにパラグラフを分けて書いていきます。
ボディーパラグラフはthesis statementであげたポイントの分だけ書きますので、今回の例の場合は三つになります。
英語エッセイのアウトライン③ コンクルージョン(結論部分)
結論部分では、最初の導入部分で示した命題を書き換えて再び提示します。
It is obvious that the residential school system had negative impacts on First Nations people in Canada and it was not just a past incident; Indigenous people and their communities are still facing issues caused by the system. Furthermore, it is not only an issue of Indigenous society. People in this entire nation should learn from history, educate themselves, and think about how they can help to solve it.
わたしが導入部分で書いたthesis statementは “Aboriginal people lost their traditions and languages, and also have been suffering intergenerational traumas which lead them to mental disorders or alcohol addiction.” でしたので、最後の結論のパラグラフでは “Indigenous people and their communities are still facing issues caused by the system.” という形で書き換えています。
加えて、自分の意見・信念・所見も書き加えます。そして最後は締めの言葉を書いたら完了です。この締めの文章はEnding statementと言いますが、そのトピックに関する読み手の何らかの感情を引き起こすもので締め括れるといいようです。
わたしが書いた例では “People in this entire nation should learn from history, educate themselves, and think about how they can help to solve it.”(この国の人々は、歴史から学び、自身を教育し、その(先住民族に関する問題の)解決のためにどう手助けすることできるかを考える必要がある。)という風に、ある種の問題提起のような感じで締め括りました。
エッセイ全文を読んでみたい人はこちらからどうぞ
この課題のエッセイはpdfファイルで閲覧してもらえるようにアップロードしましたので、もし興味がある人は読んでみてください。
The effects the residential school system had on the culture of the Aboriginals (PDF)
上のPDFは500ワード程度ですが、もうちょっと長いのも読んでみたい人は下に最終課題のリサーチペーパーもあげてあります。こちらは1250ワードくらいです。上記のものと同じくカナダの先住民族の問題に関してになりますので、彼らの歴史について知りたいという人も読んで欲しいと思います。
The Importance of Protecting and Revitalising Indigenous Languages in Canada
英語でエッセイを書くときに気をつけること3つ!
英語でのエッセイの書き方がわかったところで、今度はエッセイを書くときに気をつけることをあげていきます。
避けるべき人称代名詞 I, we, youなど一人称・二人称は使わない
アカデミックライティングでは一人称・二人称は使わないように教えられます。
理由は「客観的な文章で書いたほうが説得力がある」から。I think…などで書かれた文章は、その書き手本人の個人的な主張・意見として捉えられ、あくまでも主観的な文章となります。Iやweは使わないようにしたほうが、客観的な視点から見た文章=説得力がある、ということです。
また、二人称のyouを使わないようにする理由は、youの示す範囲が曖昧である点、またフォーマルライティングでは読者に直接話しかけるように書くべきではないから、というということです。
句動詞はなるべく避ける
句動詞は動詞と前置詞の組み合わせで、新しい意味をもつ動詞のように働くもののことです。例えばtake offとかいえば、飛行機などが「飛び立つ」のを表したりします。
アカデミックライティングでは、明確かつ簡潔な文章を保つためにこのような句動詞は避けたほうが無難です。また、句動詞は普段の会話などで多く使われ、カジュアルさがありますので、この点もアカデミックライティングには相応しくない、ということです。
コロケーションに気をつける
コロケーションという言葉はもしかしたら馴染みがない人も多いかもしれません。これは「英単語同士のよく使われる組み合わせ」と思ってもらえればOKです。
コロケーションを意識することで、より自然な英語の言い回しを使って文章を組み立てることができます。
これはオンラインツールを使うのがおすすめです。(テストなどで制限されている場合は別ですが。)
collocation dictionaryでググるとたくさん出てくるので、好きなものを使ってください。
英語でエッセイを書くときに絶対やったらダメなこと
単刀直入にいうと、コピペは絶対にダメです。
日本では大学ですらも、ネットで調べた情報を切り貼りして論文を仕上げて提出…とかありえるらしいのですが、信じられません。何の論文だそれは!(笑)
“plagiarism”という言葉があって、これは「盗作・盗用」という意味です。誰かのウェブサイトやブログ、ましてや論文から持ってきた文章をそのまま使うと、このplagiarismに該当すると判断され、その課題はもちろん0点、場合によってはそのクラスから追い出されるし、大学でこれをやると退学騒ぎになることもあります。
リサーチペーパーなどで誰かの論文を引用する場合には、必ず出典を明らかにすることが必要です。
「そんなバレることあるの?」って思ってる人、いると思います。わたしも最初はどうやってわかるのかなあ…と疑問でした。教授やインストラクターたちはplagiarism checkerを使っていて、一発でばれます。実際にバレてそのエッセイのスコアが0になった人も見ました。ほんとに心からいいますが、コピペは絶対にやめたほうがいいです。
英語エッセイの書き方まとめ
最後にざっくりまとめて終わりましょう。
- 英語でのエッセイ、小論文を書くときはまず、その骨格たるアウトラインから手を付ける
- 構成は「導入・本文・結論」
- 命題は導入部分と結論部分に2回
- コピペは絶対しない
以上です。
この記事が誰かの役に立てば幸いです。



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