English Grammar in Useの使い方 マーフィーのケンブリッジ英文法1冊だけで英文法は完璧にできる!

おとなになってからやる英語でつまずく人が多いのが「英文法」。
「三単現のSとか、前置詞とか、なんだっけ?」という人は多いかと思います。
しかも書店に行くと英語学習のコーナーには大量の英文法テキスト…どれを選べばいいのか悩みますよね。
そんな大量の英文法参考書ですが、実はやるべき本は一冊しかありません!
今回はその英文法を自分で総ざらいする上でやるべき、これ以上の本はない!という最強の一冊を、使い方と共に詳しく紹介します!!
そもそも英文法はどのくらい分かっていればいいのか
ところで実際に英語を話せるようになるために、英文法ってどのくらいわかっていればいいのでしょう?
目安は「日本の中学校で習う基礎的な文法」です。
中学校の英語がわかれば日常英会話は大丈夫
とつぜんですが、中学時代、英語は好きでしたか?
というのを訊く理由がこちら、
「中学時代の英語を完璧にマスターしていれば、日常英会話は話せる。」
からです。
なのでもしも中学生でこれを読んでいる人がいるとしたら、学校でやる英語の授業を完璧にすれば大丈夫。
しかも英語そのもの or 学校の英語の先生が好き?じゃあOKです。そのまま先生を信じてついて行ってください。
おとなになってから自分でやり直すのは結構しんどい
でも大人になってから勉強し直そうとしている人の中には、英文法が苦手と感じていたり、どうやって勉強したらいいか分からないという人もいるかと思います。
学校にいる間は授業に出ていればいいだけだったけど、おとなになって自分で英文法をやりなおすのって結構大変ですよね。
自分で勉強しようとテキストを求めて本屋さんに行っても、膨大な数の書籍に圧倒されて、何がいいのか分からない人も多いはず。今回はそんな人向けに、「今から1冊だけ買うならこれが絶対おすすめ」という、実際にわたしが使った本を紹介します。
このブログの中の人は、学生時代はどれくらい英語ができたか
今ではカナダに住み、英語を教えたり翻訳をしたりと、英語を仕事として使うようになった私ですが…
一応わたしも以前の英語レベルはというと、こんな感じ⬇
・中学英語はまあまあできた(期末試験は80~90点くらい)
・だけど特別しゃべれたわけではなし
・大学も薬学だったので英語特化ではなく…至って普通の人
余談ですがわたしはマジで化学が嫌いだったので、その流れで大学の必須単位だった化学英語も嫌いに。で、大学時代に出された英文課題をあろうことか自動翻訳にかけるレベルで化学英語に拒否反応。そしてランゲルハンス細胞(人間の体の細胞の一つ)が「小島マス」と自動翻訳されてきて爆笑したのはいい思い出…。
中学まではよかったんですよ…でも高校で英語の先生が嫌いで、英語も好きじゃなくなった!一度挫折してます!
でもワーキングホリデーでオーストラリアとカナダの現地カフェで働きスーパーバイザー業務をしたり、今ではフリーで翻訳もしたり、英語を使えるようになりました。
語学学校に行った期間は、オーストラリアで4ヶ月だけです。「そんな短期間に英語が話せるようになるわけない」と言われるし、そう思うほうが普通だと思います。(ここでの「話せる」レベルは日常会話に困らない程度です。)
この短期間で通じる英語が身に付いた理由は、「中学レベルの英文法をほぼ理解して覚えていたから」です。英文法、大事です。ほんとに。(あと、ビビってキョドらないために、ある程度の発音練習も。)
これ以外はやらなくていい!English Grammar in Use
で、ここに至るまでに1冊だけ(正確には同シリーズの中・上級2冊なのですが)使った英文法テキストがこちら、『English Grammar in Use』です。
いろんな英語学習サイトや英語学習系Youtubeでも取り上げられているらしい超有名テキスト、わたしが実践した効果的な使い方をご紹介して行きます。
English Grammar in Useの使い方
具体的に使い方を見ていく前に、ちょっとEnglish Grammar in Useについて紹介させてください。
English Grammar in Useって?

English Grammar in Useは、世界中でベストセラーとなった英文法の参考書。
世界各国の語学学校で使用されており、「英語学習のバイブル本」とも評されるほど。
実際にわたしがオーストラリアで行った語学学校でも、中上級(Upper-Intermediate)と上級(Advanced)のクラスで、このマーフィーのケンブリッジ英文法の中級・上級の本が使われていました。
項目毎に文法が見開き1ページ完結&イラスト付きで解説されていて勉強しやすいので、英文法と聞いてちょっとひいてしまう人でも取っ付きやすいです。

また、この本の中に出てくる例文達は実際にそのまま普段のコミュニケーションに使えるとっても実用的な英文法書ですので、一回買ったらずーっと約に立ちます。
英語学習者にとって、また英語にずっと関わる人にとっては一生ものの1冊です。
実際にわたしは5-6年前に買った中級編・上級編ともに今でも持っていて、オンライン英会話で自分が教える時に役立てています。
ちなみに日本語だと『マーフィーのケンブリッジ英文法』というタイトルで訳されたものが出ています。日本語版は、アメリカ版Grammar in Useの翻訳版になります。
でも、既に中学校の英語をだいたい覚えている人で、これからGrammar in Useを買うなら、日本語版『マーフィーのケンブリッジ英文法』もいいですが、折角なら英語版Grammar in Useに挑戦してみてください。英語を英語で勉強するなんてハードル高い…!と思うかも知れませんが、びっくりするくらい分かりやすい説明がされているので英語でも大丈夫。
画像の青い表紙のものが中級編、普通に中学でやった英語まあまあ覚えているっていう人はここから始めればOK。マジで万人におすすめしたい。もしも本当に自信がない人は初級版もありますので、そこから始めてみるといいかも。
日本語版も出ていますので、英語で英語を勉強するのがとっつきづらい印象のある人は初級(オレンジ色)の日本語版でも全然大丈夫です!!
本気で英語が苦手な友人に『日本語版初級マーフィーのケンブリッジ英文法』をプレゼントしたんですが(そしてプレゼントする前に自分でも一応ざっと中を見ました)、中学・高校を卒業して10年くらいまったく英語に触れていない人が始めるのには、難しすぎず継続できるいい内容だと思います。逆に学生さんや英語に少しでも触れている人には簡単過ぎます。
ちなみにわたしは上級編も持っていますが鼻血が出そうなくらい難しかった…

英語ネイティヴがぱらぱらっとわたしが勉強していたマーフィーのケンブリッジ英文法・上級編の中身を見て “It’s f**kin’ ridiculous…!”(なにこれくそむず…!)とコメントしたのが今でも忘れられません(笑)。
でも解説を読んでいるとおもしろいので、難しいこと大好きなドMの人にはおすすめします。
English Grammar in Useの効果的な使い方
このマーフィーのケンブリッジ英文法English Grammar in Useには、効果的な使い方があります。
「最初から最後まで全部やる!」とものすごく時間がかかってしまう!
わたしが実践した効率がいいと思うやり方をこちらでは紹介します。
まずはStudy guideをチェック
ではやり方を…。

English Grammar in Useには一番後ろにStudy guideというページがあって、問題と一緒にやるべきユニットナンバーが提示されています。
まずは最初の方のページは飛ばして、このStudy guideからはじめて行きます。
この右側にある番号が、それぞれ問題文に対応したユニットナンバーになります。
問題文はいたってシンプルかつ短いので、時間が取れない時もさくっとやってしまえます。
これを1日5問とか、何でもいいのでとにかく時間の取れる時にちょこっとやって…
間違えたところをメモします。

画像右下みたいな感じで。
ついでに関連単元の番号もメモ。
ここでは3と15を間違えたので、わたしがやるべき単元は8・14・17というわけです。
Study guideで間違えた問題のユニットだけ学習

次にやることはStudy Guideで間違えた単元の学習。
マーフィーのケンブリッジ英文法の学習ページは単元毎にそれぞれこのように、左側が解説、右側が問題になっているので、まずは左側の解説を読んでふんふん…と理解。
ここはじっくり時間をかけて、分かるまで何度も読みます。
Study guideの問題解きは分からないところを洗いだす作業なのでサッと、そしてこのユニットの解説読みはじっくり。これが大事。
この解説読みをする時に、「自分で理解して、かつ誰かに教えるつもり」で読んでみてください。
こうすることで、「どこがポイントでどうすれば相手に分かりやすく説明できるか」という意識になります。実はこれ、”Active Learning”と言う主体的に学習するための方法で、学習の効果がより高まります。
そして自分で理解できた・ポイントを掴んで説明できそうかな、と思ったら右側の問題に挑戦。
問題解きは、躍起になって全部やろうとしなくていいです。時間がなければ半分とか8割で。要するに自分の中で解説を噛み砕いて理解できたかが大事なので。
時間がある時に何周もする
このGrammar in use、一生ものの英文法参考書とお伝えしましたが、一周で終わらずに、時間があるときにときどき読み返してください。
なんども見返すことで「あー、ここ分からなかったな、こうだったな」と思い出し、反復学習によってしっかり定着します。
例文を声に出して読む音読も効果的。
どこかで読んだ話ですが、自分の声を自分で聞くってすごく頭に残るそうです。英語を喋る用の口を動かすいい練習にもなるので、一石二鳥ですね!
どうして最初から順番にやらないか?
問題集的なものを買うと、意気込んで最初のページから順番にやる人、いますよね。その意気込みとやる気、すばらしいと思うのですが…
でもそれ、最後まで続きます?
わたしは絶対無理。最初の30%くらいでやめちゃうと思います。
でもこのStudy guideから始める方法なら、
- 自分の弱点・分かってないところが洗いだせ
- かつ全部はじめからやらないことでかける時間も短縮でき
- 隙間時間にStudy guide、時間のある時に解説をじっくり読むというメリハリが生まれ
- やるべきこと(単元)が分かっているのでゴールも明確
という利点づくし。
1ページ目からスタートした場合にふと残りのページ数をみてしまい、先行く道のりの長さにげっそりする心配もない!(笑)
というわけで、いいことづくしのこの方法、今から新たに英語を勉強する人or英文法で困っている人にはぜひおすすめ。
とにかくちょっとずつでも毎日やることが語学習得の近道なので、なるべく毎日隙間時間を見つけてor時間の取れる時にはじっくりと取り組んでみてください!!
もし書店で見つからないという場合は、Amazonでも売っています。もしもこの記事が役に立ったら、下のアフィリエイトリンクから買ってもらえたりすると嬉しいです。20円くらいがわたしに還元されます…!
英語学習に関して、なにか教えて欲しいとか相談があればお気軽に!Twitterで絡んでもらうのが一番早いと思いますのでどうぞ〜!
そして、これからワーキングホリデーや語学学校を検討されている方。
わたしがはじめてのワーキングホリデー先だったオーストラリアで4ヶ月語学学校に通い、どんな風に英語が使えるようになったか、その前にどんな準備をしたかの記事もアップしましたので、もし今後同じような計画をされている方がいましたら、参考にしていただければと思います。
https://sugarspicen.info/eng-howilearned-beforeandafteraus1/
https://sugarspicen.info/wh-eslcollege/
一緒に英語学習頑張っていきましょうね!!
では今回はこの辺で。
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