大人でも1ヶ月で”Sorry?”と聞き返されなくなった英語の発音訓練方法

大人になってから英語の発音を直した方法 英語勉強法
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大人になってから英語の発音を直した方法

「かっこ良く英語を話したいな…でも英語って発音が難しくて、話している相手に分かってもらえなくて嫌になっちゃった…」

めっちゃ分かります。わたしも同じでしたから。

今回の記事では、わたしが20代後半で通ったオーストラリアの語学学校で、どうやって1ヶ月で発音を直したか、具体的な方法をシェアします。

おとなになってからでも英語の発音は直せる?

結論から言います。ある程度通じるレベルまで、発音は短期間で矯正できます。
実際にわたしがオーストラリアの語学学校で発音矯正のクラスを取ったのは、20代後半、ギリホリと言われる年齢だった時です!

証拠がこれ。
先日Twitterに#2分スピーチのハッシュタグとともに、僭越ながら投稿させてもらった動画…みなさん生暖かく受け入れてくださってありがとうございました。

英語の発音、難しいですよね。
確かに、おとなになってから直すのは結構大変です。

もう耳が完全に母国語専用になってるので、新しい音を聞くのがまず結構難しい。子どもの時に英語を始めると発音がめちゃくちゃ上手いのは、まだまだ柔軟にいろんな音を聞けるからなんですよね。

でも、カタカナ英語を(ある程度)脱出して、英語で誰かと話しているときに”Sorry?”とか”Pardon me?”とか言われなくなるようにすることは可能です。

わたしができたんだから、みんなできるはず!自分ができないことは人には勧めない主義なので、信用してもらって大丈夫と思います。

20代後半の大人でも、、1ヶ月で英語の発音を矯正できた方法

わたしが英語の発音を矯正したのは、オーストラリアでの語学学校でのこと。

ほかの一般英語やIELTS対策のクラスと違い、5週のあいだ、月曜から金曜まで毎日みっちり4-5時間ずつ発音だけに時間をかけて、先生1人に対して10人の生徒という比較的少人数での授業進行でした。
ちなみにクラスの国籍比の内訳は日本1: 韓国3: ベトナム2: タイ1: ブラジル1: スペイン1: イタリア1と、かなり国際色溢れる感じ。

アジア圏に対してヨーロッパ語圏はあんまり英語の発音に苦労していないように思われるかもしれませんが、彼等は彼等なりに苦手な音ってやっぱりあるようです。

たとえばポルトガル語はthの発音がないので、smoothie(スムージー)とか言えなかったり、スペイン語話者はRの音を何故か巻き過ぎて発音してしまったりLが発音できなかったり。

「なんだ、仲間じゃん」って思いました?これが分かるとちょっと安心しませんか?

「英語の発音が苦手なのは日本人だけじゃないぞ!」って安心できたところで、では、発音矯正クラスで実際に受けた授業の内容をシェアして行きますね。

いま各ご家庭でやるならどういう代替策が取れるかも考えて、合わせて紹介してみます。

発音矯正クラスでやったこと① まずは自分の弱点を知る

「何が分からないのか分からない」という状態だと、スタートできません。

わたしたちはまず、クラス一日目に課題文を読んで録音し、各個人が苦手な音を知るところから始めました。

一般的に日本人が苦手とする音の例を少しあげてみると…

B/V/F・L/R・TH(濁音・清音)・W…

文字だけ見ても、アルファベット26文字中に結構あるんですよね。
で、これを音にするともっとある…という…。いやあ、ちょっと開始早々に気が遠くなりそうになるんですけど、1ヶ月でまあまあどうにかなったので大丈夫…です(多分)。

授業で実際に使った課題文(一部)

授業中にどんな文を使って練習していたか、少し紹介しますね。
サンプルの音声はカナダ人パートナーに喋ってもらって録音しました。

“This is Patrick. I’m not available to take your call right now. Please leave your name, number and a detailed message. I’ll return your call as soon as possible.”

はい、出ましたー!ヤバい!(笑)

のっけからTH!! そして怒濤のごとく続くAvailableとかCallとかRightとかLeaveとか苦手な音の溢れる単語のオンパレードー!!

これをまず、この文章は見ずに聞いて、授業でフォニックス表記(詳しく後述します)で書き、先生のマネをして練習します。マネをして…って簡単に書きましたが、もちろん最初からはできません。多分今でも完璧にはできません。

先生のお手本を録音したものが配られるので、自分ができない場所でいちいち止めて、前後の数単語と合わせて延々と練習します。

発音矯正クラスでやったこと② フォニックスを理解する

フォニックスという言葉、最近は英語教材なんかでも、とくに小さいお子さん向けのものでよく見かけるようになってきたので、ご存知の方も多いかと思います。

かいつまんで言うと、「英語の文字」と「英語の発音」を結びつけるルールのことで、英語圏の幼稚園や、わたしが通ったこの発音矯正クラスのように英語を母国語としない人に英語の発音を教えるのに用いられるもの。

ちょっと実際に、上の課題文から、最初の文の各単語をフォニックス表記で書いてみると下記のようになります。

This is Patrick.: /ðɪs/ /ɪz/ /pˈætrɪk/

これ、どこかで見たことあります?英語の辞書の発音のところで見かけたあいつらです!

厳密にはフォニックスと発音記号はまったく同じものではないそうなんですが、これを読めるようにすると格段に発音の理解が深まります。腑に落ちるっていうか。

フォニックス、すなわち『「英語の文字」と「英語の発音」を結びつけるルール』。フォニックスが分かるようになることで、「知らない単語でも聞けば正しいスペリングが想像できる(しかもほぼ合ってる)」とか、「知らない単語でも見れば正しい発音が想像できる(しかもまたまたほぼ合ってる)」という相乗効果つき。すごい、めっちゃおすすめ。

Interactive Phonetic chart for English Pronunciation

フォニックスの勉強には、この動画が使えます。

コメント欄を見てもらうと、有志が各音に対応した秒数を記載してくれていますので、それを活用しながら練習してみてください。もちろん普通に最初から通して全部見て、マネをして発音するのでも良し。

この音が全部出せるようになると、英語の正しい発音にぐっと近付きます。

American English Spelling (Phonics A- Z Mouth Shapes)

また、ただ音を聞いてまねるだけではなく、各音で口がどう動いているか知るのも大事です。

たとえばPとBは唇を閉じて発音する、VやFは前歯で下唇を噛む、Wの音は唇をすぼめる、などですね。この口の動きに関しては、この2個目の動画が分かりやすくて使えます。

日本語で楽しくフォニックスを学びたい人には、『あいうえおフォニックス』がおすすめ。

わたしもいま正にお世話になっています。『あいうえおフォニックス』では、日本語のひらがなを使って、どうやったら英語の発音に近づけられるか教えてくれてるんです。
わたしもどうにか、このおかげで”year”の発音が(まだ安定しないけど)できるようになってきてます!この教え方ほんとうにすごい…。

発音矯正クラスでやったこと③ 英語のリンキング・リズム・イントネーションに慣れる

リンキング?リズム?イントネーション?って思った人、はい、数年前のわたしと一緒ですね!

さっきの”This is Patrick.”で説明しますね。ヘタクソながら図を書いてみたのでまずはこれを見て下さい。

Linking

まず緑色。波線を引いたところを見て下さい。これがリンキング(Linking)です。

英語ってThis・Is・Patrick. みたいに、会話中で一単語ずつ区切って発音するわけではなく、つなげて発音しますよね。これをあえてカタカナで書くなら「ディスィズ」でしょうか。

ほかにもサンプルの音声中の”number and a …”とかも繋がってますよね。

このリンキングができると、自然でこなれた感じになります。

あと、Linkingとはちょっと違うんですが、hとかthとかが消えて発音されないこととかよくあります。たとえば”I love her.”という文なら、herのhがほとんど発音されないとか。

こういう(リダクションという)消えてしまう音についても、発音矯正クラスの中で教えてもらいました。
これを知ることで、自分が実際に喋る時も楽だし、聞き取るときにも「ああ、消えてる音があるな」と分かるので相手が何を言っているか理解できます。

Rhythm

次はリズム。図の中の赤い丸がついたところを見て下さい。

大きい丸と小さい丸がありますよね。
この文章、一定間隔で手を叩きながら読んでみるとわかるのですが、ThisとPatは強く発音して、isとrickの部分は弱く発音します。
手を叩いているときに発音する部分は強く、手を叩いていない時は弱く、ということです。

Intonation

最後はオレンジの部分、イントネーションです。

日本語が一本の棒みたいに、わりとずっと同じ調子で話すのに対して、英語では上がったり下がったり、すごく抑揚がはっきりしていますよね。これが英語と日本語のものすごく違う部分。

わたしもいまだにやってしまいがちなのですが、このイントネーションなしで同じ調子で喋ってしまうとロボットみたいで不自然。メリハリがありません。

発音クラスでは、全期間を通してフォニックスを覚えながら、上記3つのポイントを
1週間目: 弱点の洗い出し
2週間目: リンキング
3週間目: リズム
4週間目: イントネーション
5週間目: 上記全部を復習

というスケジュールで行いました。

この5週間はひたすら聞いて、喋って、どこがダメか見つけて、喋って、聞いて…無限ループ状態。クラスの行き帰りもずうううううっとお手本の音声を聞きながら歩いていました。

この発音クラスを家庭で再現する方法を考えてみた

ここまで読んでくれた人はきっと、「だってMegさんは実際に語学学校でみっちり1ヶ月やったから矯正できたんでしょ。」って感じですよね。

その通りなんですが、この発音矯正、いまだからこそ日本でもカナダでもどこにいてもできると思います。だってオンライン英会話が溢れてるじゃないですか!

ということで、発音矯正を1ヶ月で家庭で再現するために、「わたしならこういう手で行きます」というのを書いてみました⬇

  1. 自分で自己紹介なり、なにか2-3分程度で読める例文を書いてみて
  2. オンライン授業でフリースタイルでできる先生を探し(できるだけ英語圏出身の先生で)
  3. 発音矯正したくてこの文章を書いてみたんだけど、と添削を頼み
  4. 正しい文章になったところでその先生とリンキングなどのポイントも含めて練習。できれば先生のお手本音声を録音させてもらう。
  5. 同じ文章を5日間(1週間)練習を続けて、1週間の終わりに同じ先生でどれくらい改善しているか聞いて確認してもらう。
  6. 翌週は違う文章で再び同じことをする。
  7. もちろん週に何回か録音して聞いてみて、どれくらい進歩しているか確認。

発音用のレッスンが用意されているオンライン英会話なら、すでに発音練習用にクラスがデザインされているので、そう行ったものを選ぶのもいいと思います。

また、しっかり文法などの基礎からやりたい人には、ベストティーチャーもおすすめです。
カード情報など一切不要で体験授業が受けられるので、もしよろしければどうぞ。
アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアや南アフリカなど、英語圏出身の先生の在籍数が多いのもあって、ネイティブの発音をバンバン聞きたい人にも最適です。

発音矯正しても完全にすぐネイティヴスピーカーのようになるわけではない

発音矯正…と言う言葉を聞くと「ネイティヴスピーカーのように話せるようになる」という期待のまなざしを向けられることがあるのですが、なりません!わたしの2分間動画がいい例です。

実はわたしも、オーストラリアで発音矯正クラスを受ける前は同じことを思っていました。「ネイティヴみたいにかっこ良く話せるようになる?!」って。

で、授業開始当日に、先生から言われた言葉が「このクラスは、君たちをネイティヴスピーカーみたいに喋らせるようにするクラスではなくて、相手に正しく伝わるように正しい発音を身につけさせるための訓練のクラスだ」と。

まだ一言語専用に耳が完成していない子どもがやるなら話は違いますが、おとなが1ヶ月みっちりとは言え英語の発音を練習しても、そんなに短期間でネイティヴスピーカーみたいにはならないのです。(超人レベルで耳が鋭ければ行けるかもしれませんが。)

それでも発音矯正によって、毎回毎回”What’s that?”とか”Sorry?”とか聞き直されることなく会話が続くようになるので、「英語で話すことへのストレス」自体がすごいレベルで一気に下がります。
英語で話すことの大きな壁が取っ払われるので、おとなになってからでも発音練習することは大事ですし、個人的な経験からおすすめします。

それと、発音力があがることでリスニング力がめちゃくちゃ上がります。耳が急に良くなるとか言うことではないと思うんですが、おそらく「自分が発音できる・発音の仕方を知っている音」=「聞き取れる音」ということだと思います。

発音の勉強だけでなく基礎の英文法もしっかりと

子どもの頃から英語を勉強するなら別だと思うのですが、おとなになって英語を勉強するのであれば、発音の練習だけでなく、基礎的な英文法も事前に、または同時に固めて行く必要があると思います。

わたしの通ったオーストラリアのESLスクールでは、発音矯正クラスに入るには中級レベルの基礎英語力があること、というのが前提になっていたようです。

多少文法的に間違いがあっても英語は通じる言語ではありますが、聞き手に正しく自分の意図するところを伝えるためには、文法は大事だと個人的には思います。

文法はスクールに通わずとも、自分で参考書を読み込み、それから実際にたくさん使ってみることで解決できる部分が大きいです。

アクセントは個性!気にし過ぎないで!!

とまあ、ここまで発音矯正についていろいろと書いてきたのですが、「気にし過ぎない」ことも実は大事かと。

とくに英語を母国語としない人に多いのですが、発音を気にしすぎている人が多すぎます。いわゆる「発音ポリス」ってやつですね…怖い…。わたしも一時期、この「完璧な発音の英語にしないとダメ」だという強迫観念にとらわれていた時期がありました。

たしかに、英語ネイティヴスピーカーの綺麗な発音は聞き取りやすいです。特にカナダのニュースキャスター、アナウンサーなんかはお手本にされる英語を話しますよね。

でも全員がこうなる必要はぜっっっっったいにないです。

イギリスだって地方によってはアクセントが違うし、スコットランドのアクセントなんかはかなり強いです。「エレベーターのAIがスコットランドアクセントを認識できず、エレベーターから出られなくなるスコットランド人」のおもしろ動画なんかはかなり話題になりました。

Burnistoun – Voice Recognition Elevator in Scotland

母国語として英語を話す人だってそれぞれアクセントがあるのですから、第二・第三言語として英語を勉強している人にアクセントがあるのは当たり前。

それは個性でいいんです。

あんまり気にし過ぎずに、気楽に練習していきましょう。わたしも、まだまだ練習途中です。これを読んでくれている人と一緒に頑張りたいです。

「できないことにとらわれすぎる」よりも、「今日はこれができるようになった」というポジティブな方を大事にするほうがずっと建設的ですので、これを忘れないで。

まとめ

最後にざっくりまとめます。

英語の発音を練習するためには

  • まず自分がどの音を発音できないか・苦手か知る
  • フォニックス理解は重要
  • リンキング・リズム・イントネーションを意識する

大きくわけてこの3つが大事です。そしてひたすら、声に出して練習です。目で読むだけでは、残念ながら喉も口の筋肉も育っちゃくれませんからね。


偉そうに長々と書いてきましたが、わたしもまだまだ発展途上です。
でも「まだ伸びしろがある!」と無駄にポジティブに捉えて日々頑張る所存…あれ…頑張ってるかな…ちょっと最近怠けてるかもしれないんですけど!読んでくれた人と一緒に(気持ちだけは)邁進して行きたい所存です!

以上、この記事が誰かの役に少しでも経ちますように!
TwitterのDMとかコメントとかは相変わらず受け付けておりますので、なにかあれば送ってきていただければと思いますよー!

ではまた!

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コメント

  1. […] 5月 20, 2020 […]

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