おうちカフェ時間を充実させませんか?初心者にもおすすめの珈琲器具を現役バリスタがまとめました!>>>

【バンクーバー】COVID-19の最近の状況について

カナダ生活

COVID-19の自己診断ツールについて別記事に記載しました。また、BC州から現在のCOVID-19に関しての措置がどのくらいまで続くかの予測についてアップデートがありましたのでこちらも併せて載せておきます。

はじめに

新型コロナウイルスCOVID-19に関して、みなさん各自で情報の収集に努められていると思います。

海外に留学している人たちやワーキングホリデーで渡航されている人たちにとっては、日本に帰国するべきかどうか選択を迫られていたり、家族や友達がそばにいない環境で心細い想いをされていると思います。心中お察しします。

そんな中で、わたしが今住んでいるバンクーバーの状況を、もしも必要な方がいたら届けたいと思ってシェアしてみます。

カナダの情報に関しては、入手できるものはほとんどが英語またはフランス語。英語が苦手で分からない、頑張ってニュースを読んだり聞いたりしているけれど疲れてしまった、という人もいるかも知れません。バンクーバー市やこちらの情報機関など、情報元をつけて説明・記載しますので、参考にしてください。

スポンサーリンク

4月1日追記

日々めまぐるしく状況が変わり、カナダ政府やBC州政府、バンクーバー市からの発表に目を通すのも疲れてしまっている人も多いと思います。

Just a moment...

デイリーハイヴというカナダの大きな都市ごとのローカルニュースサイトで、その日の動きをまとめているので、こちらに目を通すと大まかにその日起きたことがつかめるので良いかと思い、リンクを貼っておきます。
ほかの堅苦しいニュースサイトに比べると、簡単な英文で綴られていてカジュアルにさっと読めるのもいいかと思います。

スポンサーリンク

3月27日追記

Thefts from Vancouver businesses up amid COVID-19-related closures: police
Businesses that have been shuttered due to COVID-19 orders are being targeted by thieves, according to Vancouver police.

上記ニュースサイト26日付けの記事で、バンクーバーで営業停止中のストアなど狙って窃盗が増加しています。
個人宅でも空き巣被害が起きたりしているようです。このような状況で治安の悪化は予測されていたことですが、各自充分気をつけて欲しいと思い、ニュース記事の紹介と併せて注意喚起したいと思い、こちらに記載しました。

3月23日追記

Vancouver can now enforce physical distancing with fines up to K
Vancouver city council voted in favour Monday of a motion suggesting the city should be able to impose fines.

2m以上のSocial Distancingに関して、これを破った場合にビジネスまたは個人に罰金を科せられる法案が可決されました。
ビジネスの場合は$50,000、個人の場合は$1,000と大きな額です。

やりすぎなのでは?と思われるかも知れませんが、これで感染者数が一気に増えないのならいいと、わたしは思います。
ヨーロッパの一部の国では重症者数が増え過ぎて、不足する人工呼吸器をどの患者につけるか、命の選択が起こっています。カナダではまだその段階にまで至っていませんが、危険はあります。

働いている医療従事者の方達も人間です。患者さんを前にして、ただロボットのように誰を優先するかを決められるわけは無いと思います。
決断をくだす現場の医師の方々の心情を考えると、心が痛みます。わたしたちはそれぞれにできることをして、感染が広がらないようにサポートするべきと考えます。

スポンサーリンク

バンクーバーの現在の状況

現在、この新しいコロナウイルスの感染を広げないために、世界中いろいろな国や都市でロックダウンや国境閉鎖などの処置がとられていますね。

感染者の報道があっても先々週まではのんびりした雰囲気だったわたしの周囲。ですが、先週頭3月17日を過ぎたあたりから様子がぐっと深刻さを増しました。

わたし自身も職場(カフェ)が一時営業停止中で、17日以降はなるべく外に出ずに自宅でできることをしています。オーナーはTo-goのみの営業も選択肢として上げていましたが、同僚たちと話し合った結果、一時営業停止を決めました。

異業種で働くわたしのパートナーも、同日から家で働けるように準備をし始め、いまは家からリモートワーク(WFH: Work From Homeってやつですね)をしています。

BC州の感染者数

現在のところ(3月22日現在)、バンクーバーのあるBC州全体ではCOVID-19の確認症例数は424例、このうち10人の方が亡くなられています。

https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection.html?topic=tilelink#a1

BC州の場合、初期の感染者は海外渡航歴のある人でしたし、感染数増加と死亡症例はほぼご高齢の方の介護施設で、そこまで心配する必要はないのでは?と思われる方もいるかも知れません。
しかし、日が経つにつれて渡航履歴等のない、コミュニティー間の感染で発生したと思われる患者者数が増えてしまっています。
最初の頃は感染経路も併せて報道されていましたが、今ではそこまで発表されなくなりました。どのように感染したか、細かく追えなくなってきているのでは?と考えます。

わたしが住んでいるバンクーバーでは、患者数の増加に伴って先週から様子が一変。感染拡大を防ぐ措置として、飲食店や小売店などの多くが営業を停止したり、学校は閉鎖、大学などではオンライン授業に移行しています。

スーパーマーケットからものが消えた???

いまのところわたしが住んでいる近郊に限っては、スーパーマーケットやドラッグストアからものがすべて消え去って何も買えなくて困っている、ということはありません。卵やパスタなど、特定の商品は品薄になっていることもありますがきちんと入荷はされています。

大手チェーン系のスーパーマーケットでは、一度にたくさんお客さんが入ってお互いの距離が近くなり過ぎないように、入店のために入り口で入店者数が管理されている場合もあります。これもいつもとは違った光景ですが、まだそこまで「何も買えなくなりそうで怖い」という感じではありません。

しかし、まったく買えないものもあります。どこも同じ状況かとは思いますが、マスクはこの代表例。

COVID-19がBC州ではじめて報告されたころ、最初に買えなくなったものはマスクや消毒用のアルコールでした。2月の初旬頃には店頭から消えていた記憶があります。

マスクに関しては、医療機関で不足しているところがある一方、大量に買い占め高値で転売し、非難されている人がいるのも事実です。

医療機関やケア施設で働く人たちは、わたしたちの様に仕事を休みたくても休めない状況でしょうし、何より最前線で患者さんを守るために働いています。

マスクや消毒用アルコールを必要以上に買い込み転売している人たちには、こういう行動をしてしまう前にもう少し想像力を働かせて欲しい…と、ニュースを見るたびに思います。自分が患者になって、お世話になる場合もありますしね。

自主隔離に備えての買い出し

self-isolationやquarantineという言葉をよく耳にしますが、自主隔離に備えて、多くの人が生活に必要な品物や食料品を買い込んでいます。

引きこもる必要が出てきた場合に備えるのは必要なことですので、計画的に買い物をして備えて欲しいと思います。ただし、これもまた、必要以上に買い占める輩がいることも事実。

買い占め対象の代表はトイレットペーパー。

Canada's toilet paper supply is safe amid COVID-19 pandemic, according to market leader
Scenes of panic-buying around the world since the outbreak of COVID-19 has prompted some consumers to stockpile toilet p...

なぜトイレットペーパーなのか本当に理解に苦しむのですが、バンクーバー近郊にはトイレットペーパーの工場があるそうですし、物流も今のところちゃんとしています。ある程度の期間(わたしの家では1度の買い物で2週間を想定)乗り切れる分だけ買ったら、あとは他のひとのために残しておく、というスタンスでいたいものです。

ていうか、トイレットペーパーばっかり買い占めても場所を取るだけだろうし、だいたいそんなにウ◎コするんかい!!!と本気で思います…おっと、真面目な話の途中でした。

バンクーバーでこれまで取られている措置・対策

バンクーバーでは先週までに、屋外のパティオ席を含めたレストランやカフェ等での店内サービスの禁止と、ネイルサロンやスパ等の営業停止命令が出されました。

飲食店はまだ営業しているところがあるものの、持ち帰りのみ許可されています。まだ営業をしている店舗でも、COVID-19感染を拡大させないための措置として、スタッフとお客さんのソーシャルディスタンスを保つように呼びかけられています。

Coronavirus: TransLink halts fare collection on buses, asks riders to use rear doors - BC | Globalnews.ca
TransLink says it is suspending fare collection on buses and directing passengers to the rear doors to promote social di...

公共交通機関に関して、COVID-19の影響を受けて現在バンクーバーのバスの料金が無料となっています。バスの乗り降りは、車椅子の人以外は「後ろのドアから」となっています。運転手さんを感染から守るための措置ですので、間違っていつものように前のドアから乗らないように注意ですね。

図書館等の公共施設も閉鎖になっています。

スポンサーリンク

2020年3月22日のバンクーバーからのアナウンス

COVID-19の対策について、3月22日日曜日、午後4時頃にバンクーバー市からアナウンスメントがあったので、現在のバンクーバー市の状況とともにシェアしたいと思います。

COVID-19 Need to Know: The #CityofVancouver provide an update on steps we're taking to minimize the impacts of #COVID19. | By City of Vancouver - Local GovernmentFacebook
COVID-19 Need to Know: The #CityofVancouver provide an update on steps we're taking to minimize the impacts of #COVID19.

リンク先は3月22日に発表されたバンクーバー市からのアナウンスビデオです。

この市長のアナウンスで印象的だったのが、あまり事態を深刻に捉えていない人がいるという問題。

こんなに世界各地、ことカナダ国内各地でCOVID-19に関しての対策が叫ばれていて、カナダ国内での感染者数の拡大や各地病院の状況などが報道されている一方、自宅で自主隔離期間を「仕事が休みになったから」というバケーション気分で過ごしている人が少なくないことも事実です。

I saw reports of people hosting house parties, having group picnics on the beach, playing soccer, playing beer-pong! And this is not a game. People are dying. 
So today we are announcing even more steps the city is taking and I’m also stressing that the time of asking nicely is coming to an end.
We still want people to get outside alone or with members of their immediate household. However, even when outside, you need to stay at least 2 meters away from other people.

「ハウスパーティーを開いたり、ビーチに行って大勢でピクニックをするとか、サッカーをしたり、ビアポンしたりしている人たちが報告されています。これはゲームではない。亡くなっている人たちがいる。
これについて今日、バンクーバー市として更なる対策を発表するとともに、今までは”お願い”としてきたことについて今後は厳しい措置を講じることを強調しておきます。
ひとりで、または一緒に住んでいる家族と外出してもらうのは構いません。しかし、外にいるときにも、他の人たちから少なくとも2mの距離を取る必要があります。」

冒頭部分ですが、この状況でビーチでピクニックをしたり、あろうことかビアポン(ドリンキングゲームの一種)で遊んでいる人が居ることに唖然…です。

BC州では現在、50人を越える人数での集まりを禁止し、なるべく家にいるように呼びかけています。バンクーバーでは22日、公共の運動スペースとして利用可能だった場所も閉鎖になりました。 

Earlier today, Vancouver Park Board also closed all outdoor public facilities,  fitness facilities including bike parks, tennis courts, basket courts, field sports and more.

バンクーバー市長は、感染拡大を防ぐために「今後はお願いではなく、厳しい措置をとる」と明言しています。
まだ承認まで至っていませんが、新しいルールでは、レストランなどでソーシャルディスタンスを無視した場合に、そのビジネスは最大50,000ドルの罰金を科せられ、営業停止を命じられる可能性があります。

そして今後、感染防止の対策に従わない人が減らない限り、こういった措置は個人に対しても広がってくる可能性(個人の場合$1,000の罰金)があります。

COVID-19に関してよく聞く言葉、これってなんて意味?

ところでCOVID-19についてのニュースを見ていると、よく聞く言葉がたくさんあると思います。上記にもたくさん出てきたソーシャルディスタンスが代表例のひとつでしょうか。

こういった今まで聞き慣れなかった言葉について、少し触れておきたいと思います。

Social Distancingって?

ソーシャルディスタンスとは、社会的距離を保つこと・他人との接触を避けること。
つまり、感染の可能性を防ぐために他の人と距離を取ろうということです。具体的には2mほどの距離を取ることが推奨されています。

Flatten the curveってなに?

なぜ手洗い・うがいやソーシャルディスタンスなどが重要とされているのか。

自分が感染したくないからやる、というのはもちろんですが、コミュニティーレベルでこれをやることで、感染拡大が急激になるのを抑え、感染者数上昇を長期スパンで緩やかに抑えることが目的です。これが新型コロナウイルス対策としてよくいわれる”Flatten the curve” つまり「曲線を平坦化する」というわけです。

このツイッターの図を見るとわかりますが、感染者の拡大を一定以下、ゆるやかに抑えておくことができれば、医療機関がパンクせずに対応できるというわけです。

感染は実際に起きてしまっていますし、症状の有無に関わらずいつ自分がキャリアーになるかも分かりません。

手洗い・うがいをはじめ、不必要の外出は避ける、人ごみの場所に行かない、ソーシャルディスタンスを保つなど、自分自身や家族、コミュニティーの人たちを守るために、各個人ができることを実行していくのが大切です。

以上、駆け足になりましたが、現在のバンクーバーの様子とニュースを少しシェアさせてもらいました。COVID-19に関してのバンクーバー周辺のニュースは今後も有用だと思うものがあれば逐次シェアして行きたいと思います。

大変な時期ですが、みんなで協力し合って乗り切れると信じています。
みなさんが健康で過ごせますように!!

コメント