日本の中学校で英語を習うときには、"I want to ~."という表現 で「〜したい」だと教えられると思います。
確かに間違いではないですしこのようにも使います。
しかしカナダに来てカフェで働きはじめたとき、英語ネイティヴスピーカーのこの "want to~" の使い方に「おや?」と思いました。
そこで、日本の学校で習う「〜したい」以外に、"want to~" には違うニュアンスがあることに気がつきました。
今回は "want to ~" の「〜したい」以外の使い方について説明します。
「〜してくれない?」とお願いするときの"want to~"
たとえばわたしがカフェで働いていたとき、一緒にクローズ作業をしていたカナダ人の同僚に
"Do you want to sweep the floor while I'm doing the dishes?"
「わたしがお皿を洗っている間に床掃いておいてくれない?」
と言われました。
ここでの "Do you want to~" はもちろん「〜したい?」と尋ねているわけではなく、「〜してくれない?」と相手にお願いをする意味で使っています。
ほかにも例を挙げてみます。
"Do you want to do the laundry? I'll clean the bathroom."
「洗濯物やってくんない?わたしはバスルーム掃除するからさ。」
一緒に住んでいるパートナーにお願いする時によく使います(笑)。
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「〜しようよ!」と誘う時の"want to~"
大ヒットした映画『アナと雪の女王(Frozen)』で、小さいアナがエルサに
"Do you wanna build a snowman? Come on, let's go and play!"
と歌っていましたね。
これを「雪だるま作りたい?」と訊く感じに訳すとちょっと違和感。
「雪だるま作ろうよ!遊びに行こ!」と誘う感じにするとぴったりです。
(wanna=want toを省略した形です。口語ではwannaをよく使います。)
このように "Do you want to ~?" は「〜しない?」や「〜しようよ!」と相手を誘う時の表現にもぴったりです。
ほかの例を見てみましょう。
"We're having a board game night at Adam's tomorrow. Do you want to come?"
「明日アダムの家で、夜にボードゲームパーティーするんだ。君も来ない?」
こんな感じですね。ちなみに "We're having~." と現在進行形の文になっているのは、すぐ未来のこと(明日)で決まっている予定なので、現在進行形にするとしっくり来ます。
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Do you want to~?は親しい相手や友達・同僚に対して使える表現
"want to ~" の「〜したい」以外の使い方についてみてきました。
この言い回しはどちらかと言うとカジュアルな響きがある表現ですので、親しい相手や友達・同僚に対して使えます。
目上の人やフォーマルな場では、違う表現を使った方がよいでしょう。
それでは今回はこの辺で!
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