繰り返し使えて環境にも優しいビーズワックスラップ(ミツロウラップ)を使ってみませんか?ビーワックスラップの利点と作り方、お手入れの方法をご紹介します。
バンクーバーでビーワックスラップ作りに必要な材料が手に入るお店情報もシェアしています。
どうして蜜蝋ラップを使うの?
先月、世界的な規模で地球温暖化対策を求める大きなストライキがありましたね。いまでも毎週金曜日、Fridays For Futureとして学生たちが毎週デモを行っています。
バンクーバーでも同じく、Vancouver City Hallからダウンタウンバンクーバーにかけてデモ行進が行われ、その数週間後のFridays For Futureでは今や世界的に有名なティーン環境活動家のGretaさんがバンクーバーアートギャラリー前でスピーチし、大変な盛り上がりとなりました。
この毎週金曜のストライキに関して賛否両論あるところかと思いますが、バンクーバーでは学校や企業などがこの先月のストライキに関してかなり協力的だったのがとても印象に残っています。
勤務先がホワイトすぎたのでつい貼ってみる。 pic.twitter.com/Ugoc0gRzw8
— Meg🇯🇵🇦🇺🇨🇦❤️ラテアーティスト (@meg3van) September 27, 2019
環境問題といえばほかにわたしの関心をひいているのがプラスチック問題。
わたしがなぜ(ユルいながらも)環境に配慮したものを使ったり、廃棄ゼロを目指しているお店での買い物を心掛けているのか、以前アップした記事に書いたのでもしよろしければ読んでみてもらえると嬉しいです。
いろいろなニュースアーティクルを見るにつけ、身近にできるエコフレンドリー的な一歩としてなるべくプラスチックの使用は減らそうと思っていたのですが、なかなか難しいのがサランラップ。
蓋付き容器のをなるべく使ったりしていたのですが、やっぱりサランラップって便利で使ってしまうんですよね。
でも一回しか使わないですぐゴミになっちゃうし、これが減らせたら結構いいよなーと思っていたところ知ったのが、Beewax Wrap(蜜蝋ラップ)の存在。
買うとなかなかいいお値段がするようですが(バンクーバーだとサイズ違いが3枚程度入って30ドル近いとか)、調べているうちに手作りできるらしいことも発見!
さっそくBeewaxでキャンドルを作っているお友達に連絡し蜜蝋ラップを一緒に作ってみたので、蜜蝋ラップのどこがそんなに素晴らしいのかを宣伝しつつ(笑)作り方を紹介したいと思います。
スポンサーリンク
そもそもミツロウとは?
蜜蝋(ミツロウ)は、働き蜂の腹部にある分泌腺から出されるロウで、ミツバチが六角形の巣を作る材料として使われます。
蜂蜜を取った後のミツバチの巣に、熱と圧力を加えたり、お湯で煮溶かしたりして採取される「ロウ(ワックス)」がミツロウになります。蜂蜜のような甘い香りがあり、お菓子作りにも使われたり化粧品やスキンケアの材料としても使われていて、口に入れても安心な素材です。
スポンサーリンク
ミツロウラップって何がいいの?
ミツロウは口に入れても安心な素材。と言うことで、食品を包むラップ作りにはぴったりな素材です。
ミツロウラップは繰り返し使えるため、長く大事に使うほど節約になりますし、一回きりのラップと違ってゴミにもならないので家計にも環境にも優しい!
しかも手作りすれば市販品を使うより安いし、自分の好きな柄・おしゃれな布で作れてキッチンが素敵になる!!
こんなかんじで、切った野菜の残りをくるんでおくのもOKです。
ほかにもミツロウには抗菌・防腐作用があって食品を新鮮に保てるし、適度な通気性があるので通気性の悪いプラスチックラップと違って食品を自然な状態で保存できます。
すごい!いいことばっかり!(たくさんの人に使ってもらって普及して欲しいので宣伝。笑)
ミツロウラップの材料と作り方
では実際に作ってみましょう!!
アイロンを使う方法とオーブンを使う方法がありますが、うちはアイロンがないので(笑)今回はオーブンを使って作りました。
オーブンの方が早く大量に作れるようです。
ミツロウラップの材料と道具
- お好みの布(薄すぎないコットン生地)
- ピンキングばさみ
- ミツロウ
- ホホバオイル(ココナッツオイルでもOK)
- 松やに(またはほかの天然樹脂。でも、入れなくても大丈夫です!)
- パーチメントペーパー
ミツロウと松やにはそれぞれ粒状・パウダータイプのものが扱いやすくておすすめですが、ブロック状しか手に入らなくてもチーズグレーダーやおろし金で削れば大丈夫です。
ただし、ミツロウがくっついて剥がれなくなってしまうので、ミツロウを削るのに使用した道具は以降それ専用ということで…。
ミツロウ・ホホバオイル・松やにのそれぞれの役割
ミツロウ:布に固さとつやを与える。天然の抗菌性と保存性の効果を発揮。
ホホバオイル:ミツロウラップに柔らかさを与える。天然の抗菌性と保存性あり。(ココナッツオイルで代用OK!!)
松やに:ミツロウラップに粘着性を与え、くっつきやすくなる。(ミツロウだけでも充分くっつきます)
松やにはあれば入れてもいいけど、無ければ無いで大丈夫です。
ミツロウラップの作り方
下準備として布をピンキングばさみで切っておきましょう。
お好きなサイズで大丈夫ですが、15cm〜20cm四方のものが食器の蓋として使うのに便利です。
サンドイッチラップなどに使いたい場合は、20cm x 25cmくらいのものが重宝すると思います。
オーブンは150℃に予熱しておいてください。
※作り始めるとちょっとモクモクします。換気扇を回すのを忘れずに。
- ミツロウと松やに、ホホバオイルを計量してカップにいれ湯煎で溶かす。
分量はミツロウ:ホホバオイル:松やに=2:2:1にしました。(例100g:100g:50gと言う感じ)
※それぞれ融点が違いますが、一緒に湯煎して大丈夫です。
※松やにが一番溶けにくいです。根気よくかき回してください。 - オーブントレイにパーチメントペーパーをひいておき、その上に布を置きます。完全に溶けた1を全体に適当にかけます。
- ハケなどで1を均一に伸ばし、布に染込ませる。完全に均一じゃなくて大丈夫です。
この時にベーキングに使うスケッパー(カード)があると便利だなと思いました。 - オーブンに15秒ほど入れます。
- 熱でワックスが溶けたら取り出す。裏返してみて、ワックスが足りないところがあれば足してハケ等で伸ばし、もう一度オーブンへ15秒ほど入れます。
- ワックスが均一に行き渡ったら、洗濯ラックなどに吊るして乾かして完成です。
とにかくコツは素早く均一に!でもあんまり神経質にならなくて大丈夫です。
スポンサーリンク
ミツロウラップの使い方
普通のプラスチックラップと同じように、いろいろな食材を包むことができます。
手の温度で柔らかくなるミツロウはいろいろな形にフィットするので、器の蓋としても使うことができます。
使用後は少量の中性洗剤と水で洗い、乾かしてください。
使用の目安は8~12ヶ月だそうです。大事に使えば長く保ちます。
ワックスの剥がれが酷くなってきたら、最後は細かく刻んでコンポスト(生ゴミ)に出すか土の中に埋めます。
普通にゴミとして捨てるのではなく、最後は自然に還せるのもミツロウラップの利点です。
ミツロウラップのデメリット
いいことばかり書いてきましたが、ミツロウラップにもデメリットあり。
熱で柔らかくなるという特性上、次のことに注意してください。
- お湯で洗ったり電子レンジで温めたりしない。
- 熱湯消毒できないので、お肉や魚は直接包まない。
また、酸によってミツロウが溶ける可能性があるため、レモンなど酸味の強い食材は直接包めません。
バンクーバーでミツロウラップの材料が買えるお店
ここではビーズワックスが買えるお店をご紹介します。
布はMichael'sなどの手芸用品店や、お近くの布屋さんへどうぞ。
着なくなった服でコットンのものがあれば洗濯して使うのもありです。
Main Street Honey Shoppe
メインストリートの蜂蜜屋さん。蜂蜜の量り売り、ハニーコムや軟膏類などなど蜂蜜製品ならだいたいなんでも揃います。
Address: 4125 Main St, Vancouver, BC V5V 3P6
Website: https://www.mainstreethoney.com/
Choices Markets (Commercial Drive)
オーガニック系アイテムやヴィーガン向けに強い品揃えのスーパーマーケット。ケロウナ産のビーワックスやキャンドルが置いてあります。
コマーシャル以外のロケーションでももしかしたら取り扱いがあるかも知れませんが未確認です、悪しからず。
Address: 1045 Commercial Dr, Vancouver, BC V5L 3X1
Website: https://www.choicesmarkets.com/
EastVan Bees
もともと趣味で始めたらすっかりハマっちゃったタイプの養蜂家さんです。
実店舗は持たず、オンラインや委託、ファーマーズマーケット・フリーマーケット等に出店しています。
Website: https://www.eastvanbees.com/
せっかくエコフレンドリーなものを作るならローカルの素材で運搬にかかるfuel emissionも少なく…と、BC州内の商品を取り扱うお店を紹介してみました。
ほかにもいいお店があったら逆に教えて欲しいので、いい情報をお持ちの方はぜひ教えてくださいませー!!
コメント